どうして日本のメーカーは
電気自動車を売らないの
社会構造が変わるからだよ
前回とは反対に売る側目線で電気自動車を見ていきます
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企業が儲からない
原価が高い
メーカーは営利企業ですので、利益が無いと販売できません。
エンジンなども経費がかかりますが、
販売台数を考えるとスケールメリットにより、利益が確保できます
しかしEVは普及の見通しが不透明ですので
先行投資が難しい状態です
バッテリーが高価
今では値下がりしましたが、初期型リーフの時は1kw辺り20万円と言われていました
リーフが24kwだったので480万円の価値⁉
これは大袈裟ですけど10万円としてもバッテリーだけで240万円
400万円のリーフはバッテリーだけで原価率60%
初期型リーフは大赤字だったのは想像に難くないですね
本体は値下がり
本体は部品点数が減り、生産工数・時間も減少するので原価が下がります
バッテリーが値下がりすれば、ガソリン車より安価になるのは確定事項です
コラム・初期型プリウスの価格
雑誌に書いてあったのは、「500万円で販売して利益なし」
プリウスもそうやってブランドを確立したんですね
金属から半導体へ
社会構造の変化
精密な加工部品の塊がエンジンです
それが、半導体とモーターに変わります
仕入れメーカーが変わるので失業や新規雇用で再編が求められます
日本は変化を良しとしにくい土壌があり
トヨタなどは慎重に進めているようです
オイル交換不要
油脂類も交換不要になります
オイル交換が収益の企業には大問題
想定外のクレーム
バッテリーの火災など、今までは無かった問題が発生する恐れがあります
100点以外は受け付けない日本人には辛い現実です
税金が
日本政府とトヨタは、税金のことも考えています
走行税が取れない
自動車が燃料を消費します
その燃料に税金をかけることで走った分だけ、いわゆる「走行税」が取れます
それを道路の建設や修復に使っています
家で充電できるEVは税金を取ることができせんので新たな税制が必要となっています
水素自動車
同じく電気で動く水素自動車を政府とトヨタは推奨しています
水素は家で作れずスタンドで補充します
水素に税金をかけることで安定して走行税を取ることができます
補助金が必要
バッテリーが高価で、販売台数が少ないことから本体価格が高いのが現状で
割高感は否めません。それで国庫や自治体から補助金を出しています
まとめ
- 電気自動車にメーカーが前向きでないのは、車体の原価が高く収益が見込めないから
- 特に現状ではバッテリーが高く、本体価格を高くせざるを得ない
- 現状の会社の部品が不要になり、失業と新規雇用が増える
- ガソリンや軽油を使わないので「走行税」が取れない
- 現状では補助金が無いと本体が高価で普及が進まない
ユーザーが思うより社会再編が必要になり、問題が山積みのようです
メーカーと政府には頑張ってもらいたいと思います
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