今回はトルクコンバータです
トルクコンバーターとは
トルクコンバータ(以下トルコン)とは
AT車に多くみられる装置です
簡単に書くとMT車のクラッチに相当します

トルコンの役割
エンジンは単体で始動できないため
車が止まっているときは空回り
させなくてはいけません
また変速時にエンジン回転と
タイヤの回転にギャップがでるので
それら回転差を吸収するのが仕事です
またクリープ現象と呼ばれるものがあり
これにより坂道発進や坂道停止が
楽になります
クリープ現象がブレーキを離すと前に進む現象です

運転し易くなったのは
このおかげなのね
トルクコンバーターの意味
クラッチの換わりなら「液体クラッチ」
が適当と思われます
では何故「トルクコンバーター」なの?
理由は
トルコンオイルの流量を変えることで
トルクを変化させることができるから
ちょっとした無段変速ギアになっています
そのため発進加速がMTに比べ
とてもスムーズです
燃費の低下
回転がダイレクトに伝わらないので
停止や変速ショックの低減に効果的ですが
逆にそれが、エンジンのエネルギーを
吸収してしまい燃費が下がります
そこで現代のトルコンには
ロックアップ機構
ロックして力をダイレクトに伝え
燃費が低下しない様にしています

AT車も燃費が良くなったね
それでもAT自体がMTより重量がある、
人間の方が適切なギアを選べるなど
燃費に関してはMTに及ばないのが実情でした
しかしに技術が進み
下記の様に燃費が向上しています
絶滅の危機
第一次危機
CVTの登場により
一時は無くなるかと思われました
CVTは段階的なギアチェンジが無いので
走り出すとクラッチを切らなくても走れます
パウダークラッチや遠心クラッチ等を使いトルコンは
使ってませんでした
しかし、車では
「クリープ現象が無い」
「走り出しにショックが出る」などの
不満点が出たため
今ではCVT+トルコンが主流になり
絶滅の危機を逃れました
そのおかげもあって
現在はMTより燃費が良くなっています

スズキアルトを例にとると
CVTは40kg重いにもかかわらず
1km/L燃費が良いです
第二次危機
現在はモーターよる走り出しの方が
スムーズで効率が良い為モーターで
走る車が増えてきました
その為、必然的にトルコンも
必要が無くなってきています
特に日産はe-POWERを押しており
絶滅の危機になってきています
その他、電気自動車・水素自動車も
増えてきており本当に絶滅もあり得ます
まとめ
- トルコンはAT車のクラッチに相当する
- クリープ現象のおかげで発進が楽に
- 最近の物はロックアップ機構があり効率も上がっている
- 電動車が増え、絶滅の危機に瀕している
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