トルクコンバーターは単純にクラッチの代わりでない!役割と絶滅する可能性、メリット・デメリットを解説

メカニズムのすすめ
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今回はトルクコンバータです

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トルクコンバーターとは

トルクコンバータ(以下トルコン)とはAT車に多くみられる装置です

昔はCVTの普及で不要となりつつありましたが、現在は殆どのAT車に使われています

簡単に書くとMT車のクラッチの役割です

写真はwikipediaより引用

トルコンの役割

エンジンは単体で始動できないため車が止まっているときは空回りが必要

また変速時にエンジン回転とタイヤの回転にギャップがでるので

それら回転差吸収するのがメインの仕事です

またクリープ現象と呼ばれるものがありこれにより坂道発進坂道停止が楽になります

クリープ現象がブレーキを離すと前に進む現象です

運転し易くなったのは
このおかげなのね

トルクコンバーターの意味

クラッチの代わりなら「液体クラッチ」が適当と思われます

では何故「トルクコンバーター」なの?

理由は
トルコンオイルの流量を変えることでトルクを変化させることができるから

ちょっとした無段変速ギアになっています

そのため発進加速がMTに比べとてもスムーズです

AT車の一速が高めなのはコレが活躍しているためです

燃費の低下

回転がダイレクトに伝わらないので停止や変速ショックの低減に効果的ですが

逆にそれが、エンジンのエネルギーを吸収してしまい燃費が下がります

そこで現代のトルコンには

ロックアップ機構

ロックして力をダイレクトに伝え燃費が低下しない様にしています

AT車も燃費が良くなったね

それでもAT自体がMTより重量がある、人間の方が適切なギアを選べるなど

燃費に関してはMTに及ばないのが実情でした

しかしに技術が進み下記の様に燃費が向上しています

絶滅の危機

第一次危機

CVTの登場により一時は無くなるかと思われました

CVTは段階的なギアチェンジが無いので走り出すとクラッチを切らなくても走れます

パウダークラッチ遠心クラッチ等を使いトルコンは使ってませんでした

しかし、車では
クリープ現象が無い」「走り出しにショックが出る」などの不満点が出たため

今ではCVT+トルコンが主流になり絶滅の危機を逃れました

ちなみに、そのおかげもあって現在のATはMTより燃費が良くなっています

スズキHP/アルト諸元表より

スズキアルトを例にとるとCVTは40kg重いにもかかわらず1km/L燃費が良いです

第二次危機

現在はハイブリッド車が増えモーターよる走り出す車が増えました

その為、必然的にトルコンが無くても問題なく走り出せる様になってきています

特に日産はモータのみで走るe-POWERを押しており絶滅の危機になってきています

その他、電気自動車・水素自動車も増えてきており本当に絶滅もあり得ます

まとめ

  • トルコンはAT車のクラッチに相当する
  • クリープ現象のおかげで発進が楽に
  • 最近の物はロックアップ機構があり効率も上がっている
  • 電動車が増え、絶滅の危機に瀕している

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