最近EGRってよく聞くけど…
低燃費と排気ガス浄化の決定版だよ
EGRは標準装備になってきましたね
昔はディーゼル用でしたが、ガソリン車にも普及しています
機構と役割を見ていきます
EGRとは
EGRは(exhaust gas recirculation)の略で日本語では排気再循環
排気ガスの一部をシリンダに戻しもう一度燃焼させるシステムです
効果は大きく分けて次の三つです
②燃焼効率上昇
③排気ガスの浄化
廃熱の回収
最近の車は熱効率が上がり、またアイドリングストップで廃熱が減ってきています
EGRクーラーで排気ガスから冷却水に熱を回収
特にエンジン始動時の暖機に大きく恩恵を受けます
燃焼効率上昇
これは排気ガスの浄化とワンセットですので一緒に説明します
排気ガスの浄化
ガソリンを薄くすると、少ない燃料で燃焼するので燃焼効率が上がります
また完全燃焼に近くなり排気ガスもキレイになります
しかし薄くすると燃料より取り入れた酸素の方が多くなります
そして余った酸素が空気中の窒素と結びつき窒素酸化物になります
これは大気汚染の大きな原因です
そこで先の燃焼で酸素の無くなった排気ガスを取り込み酸素を減らします
窒素酸化物が出来なくして大気を汚さない様にしています
燃料は主にHC(炭化水素)
空気はO2(酸素)とN2(窒素)とCO2との混合物です
O2が多いと空気中のN2と化学反応しNO・NO2等になる
窒素酸化物は人体に有害で気管支炎などの原因に
NOX(未知数x)との表記からノックスとも言います
バルブマチック
前のブログで、スロットルバルブが燃費を下げていると説明しました
空気を吸う量を制限するした時に抵抗が発生してしまいます
この吸う量を制限せずに排気ガスとの比率を変えることで
スロットルバルブを廃止し、燃費を向上させる機構です
また、出力コントロールにアトキンソンサイクル比を連続的に制御しています
EGRとATサイクルの相乗効果ですね
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まとめ
- EGRとは排気ガスの一部をもう一度シリンダに戻すシステムである
- 目的は①廃熱の回収②燃焼効率上昇③排気ガスの浄化
- 窒素酸化物は人体に有害でEGRで減少できる
このように、環境に優しい装置がEGRです
いつも思いますが、このような装置を開発する方はスゴイと思います
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