信号の無い横断歩道のすすめ 事故実例編

法規のすすめ
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今回は前回の続きで実際の事故と実例を確認しながら、安全運転について見ていきたいと思います

はじめに

今回の事故は信号の無い横断歩道上の事故を集めています
横断歩道は歩行者優先義務がありますので完全に自動車側に非があります

ですが、このブログは「どうすれば事故を無くせる?」を考えるものですので
歩行者・行政にも考えてもらいたい内容となっております

良い悪いとは別で考えておりますのでご了承下さい

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カーブミラーを確認
2018年1月13日西宮市

1月13日午後5時20分ごろ、横断歩道を渡っていた男児が乗用車にはねられ、亡くなった。発生時刻はちょうど日没のころ。横断歩道の白線は薄れて見えにくい。周辺を歩いている間も、車やトラックが次々に行き交った。県道を渡ろうと、横断歩道にさしかかった女性がいたが、車はスピードを緩めず通り過ぎていく。女性は数台見送り、ようやく渡った。  近くの70代女性は「いつも車は止まってくれない」と嘆く。「横断歩道は見えにくいし、信号があれば安全に渡れるのに」朝日新聞DIGITALより
横断歩道で5歳死亡事故、歩行者優先は守られているのか:朝日新聞デジタル
 横断歩道では歩行者が優先――。道路交通法38条の規定にもかかわらず、車が止まらない。兵庫県西宮市で1月、横断中の男児(5)が車にはねられ死亡した事故をきっかけに、県警が緊急の取り締まりを実施すると、…

原因

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2018年1月13日5時20分西宮市で起きた事故

信号の無い横断歩道を渡ろうとしている歩行者に気づくのが遅れたのが原因と思われます

1月の5:20頃は暗くなっていると思われ見落としが一番発生し易い時間帯である

運転手の落ち度と問題点

  • 日が暮れ、見落としが発生し易い時間帯なのに最深の注意を払っていなかった
  • 交差点の延長に横断歩道があるため突然に歩行者が現れた感じとなり対応が遅れた
    (予見ができていなかった)
  • カーブミラーを見ていなかった

記事には詳しく書かれていませんが、横断歩道辺りを警戒せずに走っていたと思われます

普段より「信号の無い横断歩道は歩行者優先」の原則を守っていなかった可能性があります

この事故を防ぐには

  • 見通しの悪い「無信号横断歩道」は速度を落とす
  • カーブミラーで確認
  • 暗くなったらライト点灯

暗い時間帯なので横断歩道以前に全体的に注意をしながら走行する必要があります
今回の横断歩道は側道の延長線上にあり、歩行者以外にも自転車が来る可能性

「信号の無い横断歩道」は、いつでも停止できる速度で通過しましょう

追記

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写真で見ると事故後に横断歩道の位置が奥に移動しています
歩行者に一度、写真奥方向に移動してもらい自動車から発見し易くしているものと思われます
この場所で事故が多発しているということであると考えられます

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片側注視は危険
2020年8月7日生駒市

2020年8月7日午後10時10分ごろ、奈良県生駒市東生駒の市道を歩いて横断していた男性が路線バスにはねられた。現場は片側1車線の直線道路産経新聞より
路線バスにはねられ歯科医師の男性死亡 奈良・生駒
 7日午後10時10分ごろ、奈良県生駒市東生駒の市道を歩いて横断していた同市さつき台の歯科医師、小泉慶二さん(76)が、奈良交通の路線バスにはねられた。小泉さん…

原因

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2020年8月7日22時10分生駒市で起きた事故

横断歩道を渡ろうとした歩行者が路線バスに轢かれる

被害者の前に一人歩行者がおり、バスはユックリと前進
横断を確認し加速したところ右側からもう一人歩行者が進んできており
気付かずに轢いてしまったようです

横断歩道の向こう側にバス停があり
運転手の視線は前の歩行者とバス停に向かっていたのが主原因と思われる

運転手の落ち度と問題点

  • 夜も遅く辺りが暗いので発見が容易ではなかった
  • 先に渡った歩行者に注意が向き、右側を見ていなかった
  • バス停が近くでそっち(左側)に注意が向いていた
  • 横断歩道の延長線上が塀で死角になり歩行者が近づくまで確認できない地形

左側ばかり見ていたのが最大の原因

自分もしてしまいますが、一つのものに注意が向くとそれしか見えなくなります

歩行者は前の人にバスが譲っていたので自分も行けると安心して渡ったと思われます

また地形的に横断歩道の延長線上が塀で死角になり
歩行者が近づくまで確認できないのも原因であるようです

この事故防ぐには

  • 数秒前の確認をアテにせず再確認
  • 無駄でも一時停止で再確認
  • 片側を注視しない

今回は夜中というともあり、歩行者が特に見えにくかったと思います

歩行者に譲る為にユックリ走るのではなく一時停止を行い
再発進前には左右の再確認を習慣をつけるべきだと考えます

また歩行者側に義務はありませんが
運転手がこちらを認識しているかを確認してから横断しましょう

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邪魔になっても減速
2020年5月20日栗東市

去年5月20日の昼過ぎ。 滋賀県栗東市の県道で小学3年生の男の子がダンプカーにはねられ、亡くなる事故が起きました。 信号機のない横断歩道。 小学3年生の男の子がダンプカーにはねられて亡くなった、痛ましい事故の現場です。NHK事件記者取材ノートより
“手をあげて 渡っていた” はずなのに 
【NHK事件記者取材note】「遠回りになったとしても、絶対に横断歩道を使おうね」。 母親は、亡くなった息子にそう教えてきたそうです。 息子も、いつも手をあげて横断歩道を渡っていました。 『安全』だと教えていた横断歩道で奪われた、大切な命。 母親には、どうしても伝えたいことがあります。

原因

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右折車両の後ろにいた歩行者に気づかずに横断歩道上で接触してしまった事故です

この事故は記事だと「横断歩道付近で徐行しなかった」という理由ですが
複雑に事情が入り組んでおり情報量が多く、運転手を混乱に陥れています

これと同じ事故は多発していると思われますので特に詳しく見ていきます

運転手の落ち度と問題点

  • トラックで大きな死角ができてしまった
  • 原付に注意と視線がとられてしまった
  • 自分がネックになっているので、早く通過したいという感情

交差点内に右折待ちの大型トラックと左手の原付

このトラックのおかげで死角ができ、危険が生まれました

横断歩道の位置もトラックの直ぐ後ろで歩行者を見たときには手遅れでした
トラックが横断歩道上にいれば、結果は変わっていたかもしれません

また原付に注意が向かってしまったため「歩行者を予測する思考がなくなり
その上視線も左側に向いてしまう最悪の状況

優先順位

信号のある交差点では、このまま通過で問題無しでしたが
ココでは突然「歩行者最優先」が現れました

具体的に右折トラックよりだダンプが優先
横からの原付よりダンプが優先の思考の中
全てを差し置いて歩行者優先の思考は無かったと予想されます
(普段から習慣づけていれば可能)

信号のある交差点と錯覚

地域にもよりますが、このような交差点より
信号のある交差点が多いと思われます

注意が思考が低下すると信号有の交差点と錯覚、横断歩道優先を忘れてしまう可能性が有ります

交差点のド真ん中で徐行・停止

この事故を防ぐには歩行者が止まるかダンプが止まるかの二択です

危険予知能力が未熟な子供には難しかったと想像できます
その為に免許のある車が止まるようにとの法律になっているのでしょう

しかし、原付とトラックがダンプの通過待ちでいる状態で
ダンプが心情的に徐行できるかは疑問

何故かというと、他の車両はダンプの通過待ちになっています
止まると交通を塞き止めるので早く通過してあげるべきとの考えが起こるためです

しかし安全が第一です。この状態では必ず徐行しましょう

この事故を防ぐには

ドライバー側

  • 横断歩道前では他の車の邪魔になっても速度を落とす
  • 「信号無の交差点」は「信号有の交差点」とは全く違うと認識する
  • 一点に気を取られず全体を見る。特に腹を立てると一点集中するので冷静を保つ

歩行者側

歩行者は優先で法律上の確認義務は無いかもしれません
ですが、痛い思いをするのは自分です

またケガにより、家族や友人・職場に迷惑をかけるので
事故に会わないようにするべきと考え、
安全を確認してから渡るようにしましょう

行政側

対向車がいた場合は、セッカチな人ほど早めに通過し道路を円滑にする気持ちが働きます

今回の車の組み合わせは日に何回も起こっていると思われます
事故を無くすには、すべての車が徐行しなくてはいけなくなります

それが法律ですが、守ると渋滞の中心になる可能性が高く
この交差点に関しては信号を設置するべきだと思われます

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まとめ

  • 横断歩道近くでは速度を落とす
  • 横断歩道近くでは左右をよく見る
  • 歩行者がいると思って運転する

このように、横断歩道上の事故は被害が大きくなります
見落とし(予見不足)が原因で高い速度で衝突するためです

人間の能力では死角の向こうは確認できません。
想像力を使い「かもしれない運転」しか方法は無いでしょう

このような事故情報を積極的に取り入れ想定外を無くしましょう

おわりに

今回は横断歩道の事故を集めました

信号の無い横断歩道は歩行者有無に関係なく一時停止義務に法律を変えませんか?
最低でも徐行義務にすべきと管理人は考えています

横断歩道上の事故は歩行者を守るものが無く衝突すると歩行者に大ダメージを与えます

普通は運転手のミスの際に被害を低減されるように歩道と車道の間にガードレールを設置したり
歩道に飛び込まない様にポールを設置したりしています

それなのに歩道上は「運転手の判断」に全てが委ねられ二重の安全策がとれないのが現状です

しかも法律は「歩行者がいなかったら制限速度で走っていいよ」ですから
事故予防啓発しか予防法が無いのも、もどかしいところです

上記の事故例も速度が低ければ死亡に至らなかったはずですので
何らかの速度規制が必要と考えられます

最後になりましたが
お亡くなりになられた方々へ心からのご冥福をお祈り申し上げます

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