1970代生まれの車好きでホンダのVTECを知らない人はいないと思います
赤ヘッドカバーと赤エンブレムが目印
今回はホンダ自慢のエンジン技術・VTECについて解説します
※内容には私見が多くありますので他人と会話する時は公式の見解でお願いします
VTECとは
VTEC=ブイテックとは簡単に言うとエンジンを低回転仕様と高回転仕様に切り替える機構です
VTECエンジンと言う人もいますが、あくまで機構・機能です
名称はVariable valve Timing and lift Electronic Control systemの略です
詳しくは公式HPも参照に
個人的見解
正式には上記の様な名前ですが、管理人は以下の様に考えています
V=Victory(勝利・優勝)
TEC=technique/technology(技術)
要は「勝つためのテクニックや技術」ということかな?
VTECの目標
※ここも私見が多く入っています
ホンダという会社には、こんなマインドが有るようです
周りと同じは面白くない!
2ストローク全盛の1980年代WGPで4ストロークで挑戦していました。
2ストロークはエンジン1回転に付き1回の燃焼がありますが
4ストロークは2回転に1回の燃焼なので単純に考えると馬力は半分になります
これを見ても、同じでは嫌!不利な状況で勝つ!みたいな風潮があるのでしょう
VTECは「ターボ車にNAで勝つ!」みたいな目標で制作されたと感じます
参考リンク
VTECの勝算
VTECは「ターボ車にNAで勝つ!」みたいな目標で制作された書きましたが実際の勝算を
ターボ車は過給機と呼ばれるものを装着しトルクをアップさせるものです
(NAは逆にターボ無の意)
詳しくは前ブログ等を参照に
先ずは下の式を覚えておいてください
馬力=トルク×回転数(×馬力係数)
この様になっています。前ブログも参考に
馬力の上げ方(ターボ車)
200馬力=20kg×6,000回転とします
ターボは過給によりトルクを上げるので
300馬力=30kg×6,000回転となります
馬力の上げ方(NA・VTEC車)
同じく200馬力=20kg×6,000回転とするとNAエンジンは
300馬力=20kg×9,000回転となり、馬力はターボと同じになります
回転数で馬力を稼ぐことでターボ車と勝負できるエンジンに仕上げた訳です
このあたりはイニシャルD単行本13巻のAE86勝負にも描かれています(全48巻版)
特性の違いを知りたければ読んで下さい
さっきの2スト4ストも同じ
さっきのWGPも同じ挑戦でした
2ストの半分しか燃焼行程が無いなら倍の回転数にしたら同じになるはず…
エンジン単体では同程度になりましたが
重量や耐久性が影響して勝利できずに終わりました( ノД`)シクシク…
VTECはパワーを出す機能にあらず
イニシャルDの劇中で拓海の86は載せ替えたエンジンで高い馬力を発揮しています
ですが、低回転でのトルクが無くて四苦八苦する様が
(単行本12巻辺り)
車やバイクのエンジンは力が出る回転数決まっており、
低回転で乗り易くすれば高回転まで回らず
高回転を重視すれば低回転で力が出ません
この二律背反を両立する技術がVTECです
「一般道で普通に乗れてサーキットは速いエンジン」
VTECの作動機構
VTECは2つのカムを装備し、設定した回転でカムを切り替える仕組みです
これにより低回転で力強く、高回転で伸びのあるエンジンに
公式HPは図解付きで分かり易いと思いますので、そちらを見てください
まとめ
- ホンダは不利な状況で挑戦する好き
- VTECはNAがターボに勝つための技術
- 馬力を絞り出すのではなく全回転で力を出す技術
- 一般道は普通でサーキットでは速い
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