そもそも暖機って何をしてるの
部品などを暖めて
動き良くしてるんだよ
前回は暖機の仕方を解説しましたが、今回は何のために暖機をしているかの解説です
※2023/5/9更新
エンジンオイルを適正な温度に
40代以上の方は、このCMを見たことあるのではないでしょうか?
モービルワンのCMです。
オイルは温度によって粘度が変わります。
コチラの40℃と100℃の粘度の差を見て頂ければ分かるように全然ちがいます
暖まるとエンジン設計上の粘度になるようになっています
なので冷たいオイルは固くなって本来の潤滑性などが発揮されません
コンディションの良い温度にするために暖機します
部品のクリアランスを合わす
(部品同士の適切な隙間)
鉄は熱を入れると膨張します。
特に、ガソリンが燃える場所の近くでは、鉄が赤くなるくらいです。
鉄が0℃の時と1000℃の熱にさらされているときとでは大きさが少し変わります
0.1~0.05ミリ以下の部品精度で設計されているエンジンには
かなり大きな差と言えます
これももちろん暖まった状態で設計されてますので
冷えているときは部品同士のクリアランスが正常ではないのは明白ですね
※ちなみに1mの鉄の棒が1度温度が上がったら、0.01116 mm伸びます。
ガソリンの燃え方
昔は機械式でしたので燃料の濃さは一定でした。
暖まっているときでセッティングしているので冷えているときは安定燃焼し難い状態です
エンジンがかからなかったり、直ぐにとまったりして冬場の始動は大変でした
暖機をしないと、走行中に止まることも
今は電子制御化により気温や状態によって燃料の濃さを変えることができる様になり
エンストの心配は殆どありません
水温を上げる
暖房はエンジンの冷却水から熱を取っています
窓の氷を溶かしたり、くもりを取るには暖かい風が必要
暖機する理由はこれが一番かもしれませんね
まとめ
- 昔はオイルや部品が冷えているとエンジンが正常に動かなった
- 部品の解析技術やオイルの質、電子制御によってエンジンが冷えていても走り出せる様になった
- よって暖機は極寒冷地以外は特に必要ない
- 暖機をしている人は過去の慣例か暖房が理由である
暖機が必要無くなった理由は技術の進歩です
1分間暖機で資源を節約し快適な自動車ライフにしましょう
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