排気ブレーキはトラックやバスにとって重要なシステムです
大型運転手は、これを使いこなして一人前だと管理人は考えています
今回はそんな排気ブレーキの話です
排気ブレーキとは
排気ブレーキはエンジンブレーキの一つです。代表的な三種類を紹介します
エンジンブレーキ
エンジンブレーキはアクセルをOFFにすると減速する現象を言います
実際には空気抵抗やタイヤ抵抗も要因ですが
エンジンの抵抗が一番大きいのでこういわれています
詳しくはコチラ
排気ブレーキ
排気ガスの通り道のバルブの閉じてガスを出さなくします
そうすると排気ガスが逆流してピストンの上下に抵抗が生まれます
コレを利用してエンジンブレーキを強くする装置です
リターダ
今回は電磁式リターダを紹介します
簡単に言うと、モーターを逆回転させる原理で制動力を作ります
最近は排気ブレーキの効きが弱くなっていますので、特に大型車に装着されています
最近は排気ブレーキが弱い⁉
最近は排気ブレーキの効きが弱くなってきています。理由をご紹介
①気筒数が減っている
エコ志向で4気筒の車が増えています。(昔は12気筒もあった)
エンジン抵抗が減るので燃費は向上しますが、エンジン/排気ブレーキの効きは悪くなっています
②ターボ装着
ターボを付けると排気パイプが相対的に大きくなり、排気ブレーキ時に圧が上がりません
結果、排気ブレーキが弱くなってしまいます
排気ブレーキを使うと
排気ブレーキ・エンジンブレーキ・リターダ全ての事ですが
今回は排気ブレーキを代表として説明します
ブレーキの代わりに排気ブレーキを使うと…
加熱とブレーキパッドの減りが少なくなる
フットブレーキの使用が減るのでパッドが減りにくくなります。
その結果、発熱が少なくなりブレーキトラブルが減ります
ブレーキに優しいのね
制動距離が短くなる
リアタイヤも減速するので制動距離が短くなります
車体が前のめり(ノーズダイブ)せずに減速できる
リアタイヤで減速するので前のめりになりにくいです
今回はコレについて詳しく説明していきます
これからの説明は後輪駆動車のものです
前輪駆動車の場合は、こうなりません
排気ブレーキ等をシッカリと認識しなかった運転手の末路とは
前のめりになりにくいメカニズム
通常のフットブレーキを使うと次の図ようになります
ブレーキは後ろブレーキより前ブレーキの方が強く効くようになっています
(8:2くらい)
これはリアブレーキが強いと
後ろタイヤが滑って不安定になるためです
なので普通にブレーキを踏むと…
このように前へ傾きますよね!
(ノーズダイブ)
前ブレーキが強く効いているからです。
後ろを前と同じに効かすと
普段は良いですが雨の時や雪の時に
滑って不安定になってしまいます。
そして排気ブレーキですが、
後ろだけ強く効くため
後ろのタイヤだけ沈み込みます。
この図はイメージし易いように
極端に描いてますよ
なのでフットブレーキと併用すると
という感じになり
前のめりが極力少なくなります。
注意事項
排気ブレーキは強力に効くため、
いきなりスイッチをonにすると強いショックがでることが有ります
エンジンブレーキ→排気ブレーキの順でonにし、ショックを和らげましょう!
まとめ
走行中は色々なシチュエーションにより
状態は変わりますが排気ブレーキを使うメリットは大きいです。
皆さまも安全かつスムーズな運転の為、是非とも排気ブレーキを活用ください。
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