2021年現在では電気自動車は技術的にもデータ的にも未完成です
四季があり気温が大きく変わる日本では乗り方を変えないとうまく使えません
今回は夏場の酷暑での話をシェアします。ご参考にどうぞ!
はじめに
ガソリンや軽油を燃料にしている車は外気温が高い為夏場は厳しい環境に置かれます
それに対し電気自動車は発生する熱が少ない為、夏が苦手ではありません
その理由を解説していきます
夏が得意な理由
先ずは夏が得意な理由です。代表的なものを見ていきます
廃熱が少ない
燃料を燃やして走る車は大量の熱が出ます
燃料1リットルから出る廃熱は家庭用ヘアドライヤー5時間使用分と同じくらいです
それに対し電気自動車は同じ走行距離比でヘアドライヤー20分程度です。涼し気に走行できます
これはエネルギー効率が関わっており
ガソリン車は30~35%の熱効率に対し、電気自動車は90%以上だからです
参考リンク:東海大学・木村研究室
エアコンが良く効く
廃熱はラジエターから空気中に排出されますが、大抵の車はエンジンが前にあり
熱風は運転席前部から下部を通り側方・後方へ通過します。その時にボディーを熱してしまいます
電気自動車は廃熱が少なく、運転席が熱されないのでエアコンが良く効きます
電費が向上する
タイヤの性能が発揮できる
エコタイヤは25℃以下だと性能低下します
冬はタイヤが暖まることにエネルギーを取られ、電気を多く使います
空気抵抗が減る
気温が高いと空気の密度が下がり空気抵抗が減ります
飛行機が空高くを飛ぶ理由の一つは
空気の薄い場所を飛行することで空気抵抗を減らし燃料を節約するため
同じ様に空気密度が小さい夏場は空気抵抗が減り電気の消費が減ります
バッテリーの性能が上がる
電池を暖めるともう少し使えた経験はありませんか?
リチウムイオン電池も同じでは温度が下がると性能が低下します
これは電解質が液体の為、温度の影響を大きく受けるためです
夏場は温度が高いので充電にも適しています
夏場の問題点
夏場は良いことが多いですが、問題点もあります
バッテリーの過熱
リチウムイオン電池は進化し徐々に改善されていますが、やはり熱に弱いです
一説には40℃以上になると劣化が促進されると言われています
特にリーフはバッテリーが空冷ですので気温以下になることが有りません
40℃は猛暑の気温と同じですので夏場は劣化が進んでしまいます
また急速充電をするとバッテリー温度が一気に上がります
できる限り急速充電を控え普通充電をメインで使用しましょう
またバッテリーが過熱すると充電制限状態になり充電速度が落ち、待ち時間が長くなります
弱点の克服・全個体電池
現在は弱点を克服する電池の開発競争が過熱しています
全個体電池が実用化されれば気温に左右されず通常使用できるようになり
電気自動車が普通に使える車として認知されるでしょう
ちなみに
バッテリー温度管理は非常に重要のようです
しっかりとした管理下で運用した場合、劣化は最小限になるようです
参考記事:EVsmartブログ、25万7千キロ走っても、テスラのバッテリー劣化は10%以下
まとめ
- 電気自動車は廃熱が少ない為、夏場は得意で快適である
- 夏場はタイヤや空気抵抗の助けもあり電費が向上する
- バッテリーは寒さに弱い為、夏場の方が本来の力が発揮できる
- 温度が上がりすぎるとバッテリーは劣化するが温度管理をすれば最小限になる
このように夏場特有の現象が有りますが
どちらかと言えば暑い季節の方が得意です
次回は夏場の長距離についてシェアしていきますね!
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