【なぜ】e-POWERにVCターボは意味なくない?組み合わせの秘訣を分かり易く!

新型エクストレイルX-TRAIL メカニズムのすすめ
画像・日産公式HPより引用
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はてな子
はてな子

e-POWERにVCターボエンジンって
無駄じゃないかな

こたえさん
こたえさん

上質作りに最高です

VCターボエンジン搭載の新型エクストレイルe-POWER

発電に使うだけなら普通のエンジンの方がコスト安で良くない

そういった疑問も多いと思われますが

この二つの組み合わせが、どういった相乗効果があるかを解説します!

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結論

結論

VCターボはトルクを変化させることができるのでエンジンを低回転を維持できる

結果エンジンノイズが激減。まるで純電気自動車の様な車に仕上げることができる

以下詳しく説明していきます

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VCターボエンジンとは

簡単に言うとエンジンの性格を決める圧縮比」を変化させることができるエンジンです

圧縮比を上げる高燃費型に。下げる高出力型になります

それを状況により最適に変化させることで燃費と出力を両立させます

詳しくは過去ログで

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なぜVCターボとe-POWERを組み合わせた?

それはズバリ、燃料で走れる純電気自動車を作るためです
(リーフの様なEV)

エンジンをバッテリーの代わりに使うと走行距離無制限の電気自動車ができる

ですがエンジンには騒音と振動があり電気自動車には程遠い

これを克服するためVCターボエンジンを搭載

VCターボエンジンが最適な理由

発電量の式

発電量(馬力)=トルク×回転数

e-POWERはシリーズ式ハイブリッドと言われ
エンジンで作った電気を直接変換しモーターに送ることで走行しています。

補正等はありますが、エンジンで作った電気モーターの出力になります
(一度バッテリーに溜めるとロスが大きくなる)

普通のエンジンとVCターボとでは
坂道などでパワーが必要な時に大きな違いが発生します

以下違いを説明していきます

※エンジンの出力(馬力)に関しては過去ログで

いままでのe-POWER

※数値は例です

高速道路で巡行→坂道で力が必要になった場合

いままでのe-POWER用発電エンジンは、このようにして出力を上げて坂道を登ります

巡行=10kgのトルク×1500回転=30kW

坂道=10kgのトルク×4500回転=75kW

しかしこれでは回転数があがりエンジンノイズが増加、静かな車が台無しです

そこでVCターボエンジンでは、この様にして出力を上げます

VCターボエンジンの場合は

エンジン回転を上げるとノイズが増えるので…

巡行=10kgのトルク×1500回転=30kW

坂道=25kgのトルク×1500回転=75kW

ターボ効果でトルクを増やして出力を上げます

回転数を上げずに出力を上げるため、エンジン音は大きくなりません

坂道でもノイズが増えず純電気自動車と同様の走りが楽しめると言うことです

結論

VCターボはトルクを変化させることができるのでエンジンを低回転を維持できる

結果エンジンノイズが激減。まるで純電気自動車の様な車に仕上げることができる

実際の制御は複雑

ターボを使うと(圧縮を下げると)効率は下がり、燃費は悪化します

エンジンノイズが聞こえにくくなる速度になると
高圧縮で回転を上げて発電し燃費を良くします

場面場面で制御を最適に切り替えることで
世界一の燃焼効率と低ノイズを両立しています

専門家の口コミ

YouTubeより専門家の感想を引用します

竹岡圭
竹岡圭

最初出たe-POWERは
正直うるさかった

竹岡圭のカートークチャンネルより

モーターのみで走る静か車なのにエンジンがうるさいと意味無いですね
今回の車両は静粛性に関して絶賛のようです

ウナ丼
ウナ丼

ヤバイ静かさ!

ウナ丼エンスーカーガイドより

小声で解説してもしっかりと声を拾います
この方は早口かつ小声なので聞こえにくいのですが問題なしです

藤島知子
藤島知子

これエンジンかかってるの?

driver channelより

フル加速でエンジンの存在が目立たない!
純電気自動車に近い静けさを実現しています

まとめ

新型エクストレイルは

  • VCターボのおかげで低回転で発電できる
  • 車内静粛性が格段に上がり、静かな電動車との相性バッチリ
  • 燃料を使う純電気自動車の出来上がり!

e-POWERとVCターボは最強の組み合わせです!

EVの乗り味を電池切れの心配無しで味わえます!

電気自動車は充電が…
と言う方はこの車を検討してみてください

コメント

  1. 非常に分かり易い解説でした。
    それと同事に、何故シリーズ方式が駄目なのかもよく分かりました。
    「一度電池に溜めると出し入れの時に効率が落ちるから、必要な出力だけ発電して直接モーターに電力を回す」って、本末転倒なんですよね。

    シリーズ方式元々の発想が「駆動に使う出力と発電を切り分ける事により、走行状況に左右される事無くエンジンを高効率に保てる」って事なんだから。
    車速や登り坂の高負荷にイチイチエンジンが追従するのなら、スカイラインタイプのパラレルの方が遥かに合理性が高いんですよね。
    『電気自動車っぽく感じさせる』やら『フィーリング向上』等、全く以て私は興味が無く、まやかしの為だけに大掛かりな可変圧縮比エンジン機構を“無駄に”取り入れてるのだと、よく分かりました。
    それらの可変圧縮比を使う目的を聞けば聞くほど、一義的な目的である『燃費及び動力性能』で逆立ちしても敵わないものだから、それらからの逃げで「電気自動車っぽく見せ掛ける」と演出しているだけだと見え透いて、情けなくなります。
    エンジン音を聞かせたくないなら、防音材を増やす方が安上がりで手っ取り早いんじゃないですかね?

    • 効率至上主義さん
      コメント有難うございます

      個人的にVCエンジンは
      新型スカイラインに搭載して
      「2000ccで400馬力・実燃費20km/ℓ」
      が良かったです

      自分もエクストレイルに
      VCエンジンは無駄と考えています。
      電気自動車バッテリーの進化と
      充電インフラ発展までのツナギかな?
      と思っています

      今後も情報を発信しますので
      また良かったら見てくださいね

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