【超危険】見えてるのに死角⁉コリジョンコース現象とは!ドラレコ映像を見ながら怖さと対策を解説

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コリジョンコース現象を低減するには
  1. 注視する/目視する
  2. ダブルチェック(二度見)する
  3. 一時停止する

「危ない!いつの間に自転車が⁉」こんな経験は誰でもありますよね

それはコリジョンコース現象がのせいかもしれません!

今回は知ると怖いコリジョンコース現象についてです

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コリジョンコース現象とは

2つの車両や航空機同士が、視界が良好な場合であってもお互いを早期に視認することが著しく困難であるという現象をいう。見通しの良い平原の真ん中の交差点等で発生し、実際に衝突してしまった場合には運転者・操縦者の著しい過失によるものと思われることもあるが、人間の視覚能力の特性に起因した現象であることに留意する必要がある。

wikipediaより

コリジョンコース現象は目の錯覚の一つです

相手が視界の一定位置に見え続けると脳が停止物と勘違いしてしまう現象です

この状態になると見えているのに対象物が風景に溶け込み、見落と可能性が高まります

※コリジョンコース現象は主に90°に対峙する時に起こる現象を言いますが

今回は「同じ速度の為に見落としする」全般を対象に解説します

目は動いている物に敏感で止まっている物に鈍感な性質があります

理由は上の写真を見てもらえば分かるように「危険な敵は動いて」います

逆に「止まっている物」は草木や岩なので危険はありません

なので生き残る術として動く物が危険で停止物は安全となったと思われます

中心視野、有効視野と周辺視野
コリジョンコース現象とは
画像・seesaaBlogより引用
コリジョンコース現象とは
画像・アメーバブログより

人間の目で文字を見られるのは数度の範囲です。それ以外は焦点が合わずぼやけます

焦点が合っていない周辺視野では周りと速度差のみでしか有無を判断できません

  1. 景色と同速度→停止物/安全
  2. 自分と同速度→自分/安全
  3. 1と2以外の速度→移動物/危険

の三つになりますがコリジョンコース現象は「2」の自分と同速度の時に起こります

自分の車の一部と誤認識するのが一因であると思われます

コリジョンコース現象を防ぐには

コリジョンコース現象を低減するには
  1. 注視する/目視する
  2. ダブルチェック(二度見)する
  3. 一時停止する

この現象は生き残るための本能なので完全に防ぐことはできません

しかし発動を減らすことは可能。これらを複数組み合わせて見落としを無くしてください

注視する

コリジョンコース現象は周辺視野でぼやけて見えると起こりやすいです

中心視野でシッカリ見ることで低減することができます

目視する

トリックアートは実物を見ると騙されにくいです。しかし写真にすると完全に騙されます

これは写真にすると平面になって遠近法の通りに見えてしまうからです

ミラーも同じで平面になってしまい錯覚しがちになるので時には直接目視しましょう

ダブルチェックする

二回見ると一回目と二回目で大きさが段付きで違います。

対象物が徐々に大きくなることで錯覚をするので時間を空けて見ることで低減できます

一時停止する

停止すれば相手だけが動くことになりコリジョンコース現象は無くなります

また衝突したとしても止まってからの再加速中で低速となり被害も小さくなります

実際の例

直角の交差点

動画を見てもらえれば分かりますが右の車は画面に固定したように同じ位置にいます

この位置だと自車ボディの一片と同じ様に感じ危険と思わなくなってしまいます

対策

減速・停止する
ここは双方ともそのまま通行しても良い所ですが交差点手前で速度を変えてください

速度差ができれば相手の車を発見しやすくなり事故が防げます

左右を見る
首を振って中心視野で直接見るようにして下さい。周辺視野だと錯覚が起こります

直接見れば近づいているのが分かり易くなり対処が可能です

前方でも

上西一美のドラレコ交通事故動画集より

前方でも同じです。周辺視野で見ると自分と一緒に動く物は見分け辛いです

このドライバーは左前からの車の有無を見ているため自転車を周辺視野でとらえています

画像で自転車を中心に見てみると特に見落としが起こるような状況ではないのですが…

①画面の右前に自転車がいます

コリジョンコース現象とは
上西一美のドラレコ交通事故動画集より

②車も自転車も進んでいますが、上の画像とほとんど同じ角度にいます

コリジョンコース現象とは
上西一美のドラレコ交通事故動画集より

③速度差ができ角度がずれて気付きますが時すでに遅しです

コリジョンコース現象とは
上西一美のドラレコ交通事故動画集より

自転車から見ても同じ角度なので車の接近に気付くのが遅れてしまっています

対策

一時停止で左右を見る
止まって見ると相手だけが動いているのでコリジョンコース現象は起こりません

一時停止が無くても必要があれば止まって確認することも大事

ユックリ全体を見る
左から右までなめるように見てください。目的方向だけを見るのは危険

素早く動かすと自転車は反対の周辺視野に入り直すだけなのでユックリと全体確認を

車線変更

車線変更しようと思い横へ移動し始めると車が急に現れてビックリ

このヒヤリハットの経験は誰にでもあると思います

ミラーを見ていないと言ってしまえばそれまでですが

コリジョンコース現象も関連していると思われます

ミラーから見た画像

「ミラーから見た画像」を見てもらうと分かるように同じ速度で進行していると

相手の車がミラーの同じところにいます。これは90°の時と同じ状況になっています

周辺視野でミラーを見た場合は錯覚が発生する状況ですね

対策

目視で確認
周辺視野では錯覚が起こり見落とします

首を横に向け、直接見て確認してください。教習所ではそう教わったと思います

一気に車線変更しない
コチラは確認とは違いますが、一度ユックリ車線1/4程度だけ寄ってください

そしてもう一度確認してから車線変更するとダブルチェックになり安全です

見落としていた場合は相手がクラクション鳴らしたり避けたりしてくれます

迷惑をかけますが事故より良いです。その後は謝るのを忘れずに

見落とされない為には

逆に寄ってこられない様にするには

デイライト
最近はデイライト装着の車種が増えています

効果は大きいと言うことで二輪車は義務化。明らかにデイライトは発見されやすいです

そもそも並ばない
衝突するのは同軸線上にいるのが原因。並ばなければ事故になりません

以前のブログで並走が危険な理由を解説してますのでそちらを参考にしてください

まとめ

  • コリジョンコース現象とは相手が視野の同じ位置にいると脳が誤認識でする現象
  • 目は動く物に敏感、停止物に鈍感。これは動物の本能である
  • コリジョンコース現象は90°の交差点以外でも起こることがある
  • 解決策はないが「中心視野で見る・二度見する・一時停止」等で緩和できる

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