なぜ電気自動車を100Vで充電?メリット・デメリットの解説と理由

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100V充電は時間がかかります!単純に考えて200Vの倍です

あまりメリットが無いように思われますが、意外に役にたつことも

今回は普通充電、特に100Vにフォーカスを当てて解説します

※車種は日産リーフで解説します

また必ず「注意事項」を確認してから使用願います

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普通充電は基本3種類

普通充電は3つの種類が有ります

普通充電3種
①200V 30A
②200V 15A
③100V 15A(11.2A)

200V 30A 6kW

現行型リーフ(ZE1)にオプションで設定されている普通充電です

6000W(6kW)で充電できますが、専用の機器が必要です

また普通の家庭は6000W(60kVA)契約の地域があります

充電中は他の機器をすべて止めるか、契約変更の必要な場合が出てきます

200V 15A 3kW

初期型から現行型までに標準搭載されている充電です。充電ケーブルも標準装備

日本の家は200Vが通っているので、通常は配線とコンセント工事のみで使用できます

100V 15A 1.5kW(11.2A)

オプションの100V充電コードを使うことで100V充電できます。また裏技も

今回はこちらに焦点を当てて紹介します

他3.6kW/4.8kW等

充電の機種と組み合わせにより変化します

詳しくは価格.comの投稿を参考に

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100Vのメリット・デメリット

標準の200Vを使わずにワザワザ100Vの充電

メリットは何でしょう?デメリットと一緒に見ていきます

メリット

①普通のコンセントが使える
②非常時のコンセントを借りられる
③最大電力消費が下げられる

普通のコンセントが使えるのが大きい
(200Vはエアコン等の一部)

メリット詳細
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普通のコンセントが使える

100V充電器コンセント

普通のコンセントが使えるのでコンセント工事が不要になります

ただし、アース付の3ピンプラグが必須

非常時のコンセントを借りられる

普通のコンセントが使えるので

出先で電気が無くなりそうな場合はコンセントを借りれば充電できます

200Vのコンセントとなると借りるのはカナリ難しいです

200V充電器コンセント

エアコンの200Vコンセントと共通なので不可能ではないですが…

100Vなら「充電させてもらえませんか?」のようにお願いすればOKです

ただし、持ち主に許可なしで充電すると「窃盗罪」になるのでご注意を

最大電力消費が下げられる

普通の家庭は、家まるごとで6000W(6kW)までの設定が多いです

6kVA

それを越えるとブレーカーが落ちてしまいます

3kWで充電すると、他の家電はあと3kWしか使えません

ですが1.5kW充電は、あと4.5kW使えます

デメリット

①充電に時間が掛かる
②ロスが相対的に大きい
③乗る前エアコンが弱い

時間を気にしなければ、ユックリと充電できてバッテリーに優しいかも⁉

デメリット詳細
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充電に時間が掛かる

100Vで充電は単純計算で2倍の時間がかかかります

時間が少ない時はもどかしく思います

相対的にロスが大きい

送電ロスはアンペア数に比例します

200Vも100Vも15Aで、ほとんど同じロス。充電時間が長い分だけ相対的にロスが増えます

乗る前エアコンが弱い

特に暖房は沢山の電気を使います。1500では暖まるのに時間が掛かります

乗る前エアコンとは

乗る前エアコンはタイマーもしくはスマホからエアコンを起動させる機能です

出発までに車内の温度を最適にする便利機能です

しかし、コンセント接続時は100%コンセントの電気でエアコンを駆動します

200Vなら3kWでエアコンが動きますが100Vだと約半分になってしまいます

結果、室内を快適にするには長い時間がかかります

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何故100V充電がいいの?

こういう方は100V充電を検討してください

自家発電を消費する

ガス会社が電力会社に対抗するため、エネファームやエコウィル等を販売しています

これはガス会社が供給しているガスを使い発電、廃熱で給湯というシステムです

しかし、発電量が一定で、多く発電した場合は無駄が発生してしまいます

エネファームですと常時700Wで発電しています。発電単価は13円買電は20円以上

できれば発電の電気で充電した方がお得ですよね

つまり6kWhを充電した場合の金額を比較すると…

料金計算
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(自家発電13円・買電25円と想定)

200V(3kW)で4時間かけて12kWhを充電
0.7kW×13円×4時間=36.4円
2.3kW×25円×4時間=230円
合計266.4円

100V(1.5kW)で8時間かけて12kWhを充電
0.7kW×13円×8時間=72.8円
0.8kW×25円×8時間=160円
合計232円

約2.8円/kwh安くなります

月1000kmで約400円安くなる計算です

卒FIT太陽光発電を消費する

太陽光発電で10年経過すると買取価格が激減します
(10円未満が多い)

それだったら使う方がお得ですよね

3kW以上の発電パネルがついていれば200Vでも良いですが

それ以下の場合は100Vの方が丁度よい使用量の場合があります

これは、パネルの大きさ次第ですね

200Vのコンセントが無い場合

これから200Vのコンセントや充電コードの工事する予定の場合や

100Vしかない借家で過ごす場合は、仕方なく使うことになりますね

※後の注意事項を必ず読んでください

100V充電は2種類

100V充電するには2つの方法が有ります

くどいようですが注意事項もありますのでシッカリ確認して下さい

100Vの充電ケーブルを使う

こちらは6万円近いのでコストがかかります

また11.2Aで充電する為1120Wでの充電。時間がより一層かかります

11.2Aで料金再計算
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100V(1.1kW)で10.9時間かけて12kWhを充電
0.7kW×13円×10.9時間=99.19円
0.4kW×25円×10.9時間=109円
合計208.19円

なぜ11.2A(1120W)?

100V200V比較
上が100V 下が200Vのスペック

なぜ15A(1500W)で充電した方が早く充電できるのに11.2A(1120W)なんでしょうか?

それは配線焼け等を防止するためです。

ドライヤー消費電力
パナソニック公式より 消費電力は12A(1200W)になっている

100Vの普通のコンセントは15A(1500W)までの規格です

ですが、限界ギリギリでの使用は寿命を短くしたり

配線が劣化していると火事の原因にもなってしまいます

そこでアンペア数を下げて、事故が起こらない様にしています

T-fal
T-fal公式HPより 早く沸かすのが売りでも1.25A(1250W)

電気自動車の充電は8時間にもなることがあるのでより安全率を取っています

コチラも参考にしてください
mercari:純正充電ケーブル100V

200Vの充電器を使う

純正の200Vの充電ケーブルは驚いたことに100Vに対応しています

そこで、100Vの電源につないでやれば100V15Aで充電できます

方法は2つ

方法1 ブレーカを変える

200VのEV専用ブレーカを100Vに変えましょう

ブレーカ

最近は100V200V兼用のブレーカが多いので切り替えはカンタンです

この場合は配線の太さ等が専用で設計されているため問題なしです

方法2 変換コネクタを使う

使用は個人の責任においてお願いします

メルカリやヤフオクで売っている変換コネクタを使えばそのまま100V充電できます

変換ケーブル
メルカリより

電気メーカーでは作っていません。個人で作成して販売しているようで

これを使って不具合が出た場合はメーカー保証対象外になる可能性が有ります

常時ではなく、緊急用であれば持っておいても悪くない選択と思われます

注釈 充電ケーブルの種類

充電ケーブルは大きく分けて2種類あります

初期型リーフに標準の「3NA1A」横に太いのが特徴

旧200V充電器
充電ケーブル3NA1A

中期型以降に標準の「3NK5E」スリムになりました

100V200V比較
下が3NK5E

調べると3NA1A型で100V充電できている例はありますが自分が行ったところ不可でした

また情報として3NA1A型は先に車体側を挿してからコンセント側を挿すと動くとの話も

現在、3NK5E型は普通に使えていますので

初期型の方はコチラを購入し使用する方が良いかもしれません(中古でも売っています)

変換コネクタ使用時の注意事項

変換コネクタは知識を持った人が作っている思われますので問題は無さそうですが

ブレーカと配線自体に問題が出るかもです

EV専用線の太さ
日産公式HPより 必ず200V15Aの規格で

配線太さは5.5m㎡以上の推奨となっているので満たしていないと不慮の事故の可能性も

必ず規格を満たしているか確認してください

確認できなければ100V充電ケーブルを使用してくださいね

まとめ

  • 100V充電は普通のコンセントが使えるので緊急時に大変重宝する
  • 充電がユックリになるので自家発電との相性がよい
  • 変換コネクタを使う場合は配線太さ注意
  • 充電ケーブルは2タイプあり前期型は使えない可能性も

このように100V充電はメリット/デメリット満載です

使う時はしっかりと確認の上、自己責任でお願いします

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