BYD・J6で乗務しましたが乗りにくいらしい
しかしそれはセッティングが違うだけ
今回はクセと上手に運転する方法を紹介します
※路線バス運行との想定で説明します
- ハンドルは重いのでユックリ
- 物理ブレーキの効き始めを探す
- アクセルは速度調整用
BYD・J6とは
BYD・J6とはBYD(比亜迪汽車工業有限公司)が販売している電気バスです
過去ブログも参考に
ハンドリング
ハンドルは重めです。中国人好みかパワステの電力消費を抑えるためと思われます
深く切り込んでいってもハンドルは重たくなりません。またハンドルの戻りは遅いです
確信はないですが、深く切り込んだ時の音から電動油圧式パワステと思われます
ハンドル自体も一般的な「ハ」の字ではなく「T」なので違和感がでるかもです
コツ
素早く切ろうとすると非常に重たいですが、ゆっくり回すとそこまで抵抗は無いです
左折は一気に切りたいところですが速度を落としてユックリ回せば楽に運転できますよ
ブレーキ
※ここでは電気を回収するモーターブレーキを「回生ブレーキ」、ブレーキバッドを使うブレーキを「物理ブレーキ」と呼んでいます
ブレーキはフットブレーキのみです。排気ブレーキやリターダはありません
ブレーキを踏むと「遊び」のような部分があります。この部分では回生ブレーキのみ作動します
もう少し踏み込むと物理的なブレーキが効くようになります
なので基本的には遊びの部分で排気ブレーキのように減速するとスムーズです
止まるとき時は物理ブレーキまで使って停止をすることで上手に停車できます
回生ブレーキのみと物理ブレーキ作動の境目を意識しましょう
ちなみにクリープ現象は極小ですがあります
止まらない!
ほかの運転手に聞くと「バス停で止まれない」といいます
これは上の特性を知らずに回生ブレーキのみの踏み込み量だからです
回生ブレーキだけだとクリープ現象で進んで、止まれません
止まるときはホンの少し物理ブレーキが効くくらいの踏みで減速すると上手に止まれますよ!
上り坂停止は後ろへ下がる
上り坂ではは回生ブレーキのみでも停止できますが
クリープ現象が少ない為、停止後に後ろへ下がります
停止ジャストのタイミングでシッカリとブレーキを踏みましょう
下り坂停止は止まらない
下り坂の停止は特に難しいです
物理ブレーキが少しだと止まらない、強いとガックンとなります
また上り坂もですが乗客が多いと踏み方が大きく変わるので慣れが必要です
アクセル
運転すると「パワーが無い」と聞きます
これはセッティングが通常の車と異なっているのでそう感じるようです
本来、アクセルは「出力」を調整するものです
普通の車であれば発進時は力が必要なのでアクセルを大きく踏み込み、
定速になるとアクセルを戻し浅く踏むことが一般的です
ですがJ6はアクセルを踏んだ量の速度まで出るというイメージです
軽く踏むと低い速度までしか出ず、深く踏むと高い速度まで出るといった様子
それを意識すると違和感無く運転できますよ
実際どれくらい?
管理人のコースはバス停同士が近いので正確ではないですが…
20km=アクセル1/3程度
40km=アクセル1/2程度
と思われます。参考までに
その他
むやみに「N」にしない
頻繁に「N」「D」押すとを切り替えができなくなる場合があります
(一度電源を切ると復帰することが多い)
ので乗降ドアを開けるときも「D」のままを推奨します
ポンチョでドアを開けるときは「N」にしないと開きませんがJ6はドアが開きます
開いている間はアクセルは無効になるので誤発進は大丈夫ですが
ブレーキから足が離れ、動いてしまうのを防ぐためパーキングブレーキを使ってください
ポンチョより左に寄ってしまう
ポンチョより運転席が右よりにあるため、そのまま運転すると左に寄りになります
慣れるまでは、車線の中心より少し右寄りに走るように意識すると真ん中を走行できます
乗り味はユッタリ
ポンチョよりユッタリとした感じです
前後左右の揺れも穏やかで角が取れている乗り味
ハンドル・アクセルも素早く反応しないので全体的にユッタリな味付けと思われます
実航続距離
※2023/5/30修正
オドメーター約5000kmの段階ですが
約100kmを8時間で走って残り50%となっています
この時の天候は晴れで最高気温28℃ですので、真夏はもう少し減少すると思われます
(エアコン設定は20℃)
バッテリーの劣化等により変わりますが1充電100kmは余裕で走れるようです
まとめ
- ハンドルは重いがユックリ回せば大丈夫
- ブレーキは回生ブレーキと物理ブレーキの境目を知れば上級者
- アクセルの踏み込み量は出力調整ではなく速度調整と考える
電気バスJ6は海外製だということも有り少し特殊な運転方法が必要です
早くコツを掴み安全運転で業務に励んでください
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