※この内容は2020年時です。2023年には発売されています
また日野自動車からポンチョEV(OEM)としてリリースすると発表されています
2020年春にデリバリー予定だった本格電気バスJ6ですが
一向に話が聞こえてきません。新型コロナで延期なのでしょうか?
今回は元トラック運行管理と現役路線バス運転手の管理人が
初期型リーフで日本各地を旅した経験を元に
電気バスJ6の良い所・悪い所をシェアします
実物が有りませんので想像の部分が多くあります
誤りがありましたら逐次訂正致しますのでご了承願います
電気バスJ6とは
中国、深圳(シンセン)にある自動車メーカ
BYD(比亜迪汽車工業有限公司)が販売予定している完全に電池で動く電気バスです
簡単に言うと日野ポンチョの電気バスをイメージしていただくと分かりやすいです
深圳市は北京市、上海市、広州市と共に、
中国本土の4大都市と称される「北上広深」の一つです
スペック
航続距離:最大200km
充電時間:3時間バッテリー容量:105.6kWh
車両タイプ:都市型I(31人/1扉) 都市型II(29人/2扉) 郊外型(25人/1扉)
希望小売価格:1950万円(税抜)
正にポンチョと競合
モデルチェンジ前のスペックです。現行は次のブログで
調べてみると日野はこのBYDと提携することになった様です
流石トヨタ系の会社ですね、仕事が早い!
BYDと日野、商用EV開発を中心とする戦略的パートナーシップ契約を締結
電気バスの良い所
ココからは電気バスの良い所悪い所を紹介します
先ずは良い所から
エンジン音が無く静か
これが最大のメリットですね
管理人も路線バスの運転手ですが住宅街を走ります
朝一、5時半とかにエンジン音を響かせて走行するのは心苦しい時が有ります
また登り坂道などではエンジンの回転を上げて走るのでかなりうるさいです
電気バスなら迷惑にならないね
冷却ファンやインバータの作動音はありますので
完全無音というわけではありません
排気ガスが出ない
最近のディーゼルエンジンは排気ガスがきれいになりましたね
ですがまだ無臭と言う訳では無く特に触媒を浄化する時は汚いガスを大量に出します
電気バスは排気ガスを全く出しません
走行時は完全に
ゼロエミッション
(無公害車)
です
熱が出ない
夏場はエンジンルームから陽炎が立つくらい凄い熱が出ます
電気自動車は効率90%と言われているので排熱は最小限です
夏場は車外のお客さんに熱い思いをさせる機会が減ります
エンジンは燃料の1/3程度しか
走る力として使えず、残り2/3を
廃熱として捨てています
運転し易く、乗り心地が良い
電気自動車は多段ギアが無いのでシフトショックがありません
クラッチレスでイージー運転なだけでなくお客さんが揺られないので乗り心地が良いです
電気バスの悪い所
続いて悪い所です
航続距離が短い
バッテリーの容量の関係で燃料車ほど長距離は走れません
スペックでは1充電で200km走りますが
実際にはエアコンに電気を食われ
1充電100km程の運用になると思われます
充電に時間がかかる
3時間程度で満充電できるとのことですが、軽油の様に数分で満タンと言うのは無理
前日にコンセントを差し忘れて…
次の朝に使えないと困ります
電池が劣化する
電池が劣化して航続距離が減るのは現在の電池の宿命です
実際のところは分かりませんが交換となると大きい出費になります
充電器の設置が必要
軽油と違い、充電設備は少ないので専用の充電器を設置する必要があります
一基数百万円ほど必要になりますのでコストメリットが厳しくなります
破損やメンテナンスを考えると複数基必要になると思われます
まとめ
- ポンチョの代わりになる電気自動車が販売される
- 静かで乗り心地が良く、お客様と運転手にとっては良い物
- 航続距離等は実用レベルであるが運用するには充電器が必要
静かで乗り心地の良いバスの時代がもう目の前まで来ています。
今後に期待しましょう!
次回は実際の運用をシミュレーションしてみます
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