前回の続きで、電気自動車(以下EV)の「雪道立ち往生対策」です
雪道で立ち往生してしまうと、命にかかわります。
これからEVは普及していくと思われるので
その対策を考えていきたいと思います
電気自動車はどうして雪(寒さ)に弱い?
まずは電気自動車が雪(寒さ)に弱い理由を
寒くなるとバッテリーが弱くなる
バッテリーには電解質という液体がありイオンを伝達することで放充電をしています
水分は気温変化で性質が変わり、特に冷えると伝達率が悪くなります
結果、電池に力が無くなります
暖房に利用する為の廃熱が出ない
エンジンは燃料が持っている熱エネルギーの1/3程度しか走ることに利用できません
1/3はマフラーから、残り1/3がでラジエターから熱として捨てられます
そのラジエターに行く熱を室内に回して暖房にしています。
ですので熱を新たに作る必要はありません
しかし、EVは90%の効率なので熱がほとんど出ません
別に電気を使い熱を作る必要があり、寒い時は走行距離が大幅に減ります
寒さ・雪対策
ここからはメーカーにお願いしたい対策です
バッテリー容量を大きくする
電気が沢山あれば、長い間閉じ込められても大丈夫です
ガソリン車が閉じ込められても大丈夫なのは、単純にエネルギーを多く持っているから
大容量バッテリーは正義です
立ち往生モードを設定して!
立ち往生した時は電力消費を抑え長時間耐えられるかが大事
なので電力消費を最小限にする「立ち往生モード」を設定して欲しいです
(耐久モード)
- システムを半停止で電力を節約
- 暖房を最小限の稼働
(乗員の足下のみに限定) - シートヒーター作動
- 稼働可能残時間の表示
灯油式ヒーターをオプションに
暖房を使わなければ、雪の中でも電力を消費しません(2~300W/時程度)
セッカクのCO2排出ゼロなのにと思われるかもしれませんが
暖を取るには電気より灯油の方が効率が良いです
管理人の計算では10L持っていれば40時間は使えます
補充も簡単で、関越道の立ち往生でも何とかなると思います
将来的に水素を燃やすようにすればCO2排出もゼロです
高速道路にコンセントを
これは少し非現実的で自動車会社の担当ではありませんが、
雪で立ち往生しそうな地域には
ガードレールなどに200Vのコンセントを10mおきに設置します
いざという時は充電ケーブルをつなぎ、暖を取ります
まとめ
- 電気自動車は寒さに弱いのはバッテリーの性質とEVの効率が良すぎるため
- 提案1:バッテリーを大きくすること
- 提案2:石油ヒーターをオプションにすること
- 提案3:高速道路にコンセントを付けること
このように、EVの弱点をフォローする方法は沢山あります
電気自動車メーカーの企業努力をお願いします
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